●本日はサウンド・スタジオ・フェスタ新所沢店、オーナーの内山さんにお話しを伺います。よろしくお願いします。まずはスタジオ設立の経緯をお聞かせください。

恥ずかしくてあんまり言えないんですけど(笑) 最初から説明すると、私は以前サラリーマンをやっていたんですよ。その後、あるキッカケで独立したんですよね。それで独立したあと上手くいかなくなっちゃったんですよ。にっちもさっちもいかなくて、とある知人からありがたいことに「出資してやるから何か商売やれ。」って言われたんですよね。で、何がいいかなーって色んな商売を探して、その中でピンときたのがスタジオだったんですよね。というのは、バンドやっていたんでね、スタジオがどういうものかっていうのも分かっていたし、それではじめようかなと。そういう経緯だったんですよ。

●それはいつぐらいですか?

えーと2001年ですから、いまから15年くらい前ですね。これはバブルが崩壊してまもなくのときなんですね。なおかつ9.11があったときの年で、時代としてはあまりかんばしくない時ではあったんですけどもね。ただオープン当初から4,5年はありがたいことに結構お客さんに入って頂いて、朝から晩まで満室状態が続きました。それで調子に乗って吉祥寺にもスタジオにだしちゃったりもしたんだけどね。その直後にあったのがリーマンショックっていうやつですよね、あれが本当に響いたね。

●あれは本当に大変だったと皆さん言いますよね…。

ええ、もう本当に大変でした。いまの時間だってリーマンショック以前は3,4バンド入っていたんですよ。非正規社員っていう派遣でバイトをやっている子たちが、夜は働いて昼間はスタジオっていう感じでたくさんスタジオに居たんですよ。それがある日からパタッといなくなったんですよ。そのタイミングでお客さんが減った事実はありましたね。それが1つ目の谷でした。なおかつ5年前の大震災。これが2つ目の谷でした。これは物理的に営業できなくなっちゃったんですよね。電気が使えなくなっちゃいまして、これも堪えましたね。

 

バンドをやる若い子が減ってきたからこそ、こちらから色々仕掛けていきたい。そう思ってます。

●あのときは節電をしなくてはいけなくて、計画停電がおこなわれてましたよね。

そうなんです。電気がこなくてなってスタジオをどうしてるかっていうと、ロウソクを立ててどうしようかなって考えてました。辛い話ばかりで申し訳ないんだけど、経緯か話すとそんな感じで今に至ってます。
最近はバンドをやろうっていう方が減ってきているので、それじゃあこちらから何かを仕掛けようってうことで色々考えています。

 
 
 
 

●先程の話しでバンドをやっていたと言っていましたが、幾つのときに始めたのですか?

バンド自体は高校のときに始めました。それでしばらくやめてて、社会人になってからジャズが好きになってジャズバンドやろうかなって友達と始めたんですね。社会人だからお金は結構あったけど、メンバーはあちこちに分散してたんで、都内に月1,2回集まって練習してたんですよね。年に1回みんな集めてライブをしてっていうペースでやってたんですよね。それが10年以上続いたのかな。

●一番最初にバンドを始めたきっかけというのは?

私はブリティッシュロックが好きだったんですよね。私の上の世代はいわゆるビートルズ世代なんですよ。団塊の世代ってご存知ですか?

●はい、知ってます。父がちょうど団塊の世代です。

私より5~10歳上の人がビートルズのリアルタイムの世代で、その次の世代なんですよ。次の世代ってどういう世代かというと、音楽を客観的に聞くような感じの世代なんですよね。この時代は名曲(?)の時代なんですよ。ビートルズという大物がいて、それを聴いた連中が大勢いるわけですよ。で、この連中からすごいのがいっぱい出てくるわけですね。一般的に有名じゃないかもしれないけど、本当にいっぱいバンドがあるんですよ。そういうところを聴いてたんですよ。

 

まわりがみんなテクニシャンばかりで、演奏をやる側も、聴く側も疲れてしまった。そんな時代もあったんです。

●特に憧れたバンドは?

ご存じないかもしれませが、ユーライアヒープっていうバンドがいたんですよ。ブリティッシュロックのちょっと暗めっていうか、ビートルズとは全く違うバンドなんですけども、例えばハーモニーが綺麗とかですね、非常にへヴィーなサウンドとかですね、アメリカの明るい雰囲気のサウンドとはまた違うバンドですね。ビートルズから始まってだんだんテクニックが複雑になってきて、素人が真似できるレベルではなくなったんです。それがブリティッシュロックの経緯なんですよ。で、イエスを頂点にして、それからパタッとテクニックをやめたというムーブメントが出てくるわけですよね。これがパンクロックっていうやつなんですよね。「テクニックなんていらねー!ウルセーこと言うんじゃねー!」っていう連中がパンクロックなんですよ。パンクロックに至ったところで聞くのをやめちゃったんですよ。たぶんみんな疲れちゃったんでしょうね。やるほうも聴くほうも。本当に凄いんですよ。いまでもイエスなんて聴くと「本当に凄いな!」って思うんです。

●たしかにテクニシャンは多かったんでしょうね。ジミーページのギターは今聴いてもカッコいいです。

ジミーページ クラスだったらまだできるんですよ。やるヤツ等はいっぱいいましたよ。あの頃はツェッペリンやディープパープルはコピーバンドの定番でした。でもクリムゾンとかイエスになっちゃうと絶対できないですからね。あそこまでいっちゃうと次のバンドがないんですよ。だから時代がパンクに行っちゃったんでしょうね。だからいまのアメリカの音楽もそうじゃないですか。マイケルジャクソンなどの洗練されてて高度な音楽からヒップホップになってしまった。あまりにも行き過ると時代が分かりやすいものを求めてしまうんでしょうね。

●時代によって音楽は移り変わっていったんですね。

そうですね。

●ちなみにサウンドスタジオフェスタのことについて簡単に教えてください。大きい部屋はグランドピアノも置いてありますが?

そうですね。大きい部屋は約20畳でグランドピアノ常設なので、ピアノの個人練習される方はよく利用されますね。

●ほかに個々の部屋によって違いはあるんですか?

広さの違いがあります。さきほどのグランドピアノの部屋は約20畳のAスタジオ、中くらいの部屋は2部屋これは約16畳のBスタジオとCスタジオ。あと2つが一番小さい部屋で約11畳のDスタジオとEスタジオという構成になってますね。A、B、Cはフローリングで、DとEはカーペット敷きになっています。だから音の響きが多少違います。床だと響くじゃないですか。カーペットだと吸収しちゃうんで、少し響きのすくない沈んだ感じです。

●スタジオの利用者はどんなジャンルの人が多いですか?

圧倒的にロックですね。ロックの方しかいないんじゃないかなっていうぐらいです。あとはグランドピアノを使われるクラシックの方やシャンソンをやる方が少々ですね。

●年齢的にはどういうかんじですか?

年齢的には、学生さんもいますけどやっぱり時期的なものもありますからね。一年を通して見ればやっぱり20代の方が多いのかな。

●学生でバンドをやっている子たちが減っているという実感はありますか?

減っているというよりは、夕方にスタジオに入る学生が減っているっていう状況なんですよ。

●学生割引があると伺ったのですが?

そうなんです。学生割引があるので学生さんには是非どんどん利用してほしいですね。

●格安レコーディングパックもあると伺いました。どのようなものなんですか?

これはオペレーターさんを別の所からお願いして、スタジオでセッティングしてやってもらうというスタイルです。レコーディングスタジオとして常設しているわけではないんですよ。

●なるほど。レコーディングの予約が入ったら、その都度 提携している業者さんにお願いするというシステムですね。

そうなですよ。常設しているコストがないので、その都度その都度注文があった時にやるかんじです。オンデマンドっていうやつですね。

●なるほど。だからお安く提供できるんですね。

かなりお安いです。

●他にサウンド・スタジオ・フェスタならではのサービスはありますか?

ほかのスタジオさんがやっているようなことは大体やっていますが、場所的にわざわざご足労して来て頂いたお客さんに、また来たいなと思っていただけるよな接客は心がけています。

接客ではどのようなことを心がけていますか?

年齢層によって話しかけ方とか対応とかは変えています。逆に話しかけてほしくないという人もいますし、そういうのをすぐ見極めてます。若い子なら軽いノリで「最近どうなの?」とか、そういうのは売りかなと思っています。なんか居易いんですよねココっていう空間を目指してます。

●音楽教室があると伺いました。それもこのスタジオ内でやられているんですか?

こちらも先程お話したオンデマンドの形態と同じです。予約が入れば講師を派遣して教えてもらうという内容です。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、アコーディオンスクールを開講しています。生徒様の上達速度に応じて講師がカリキュラムを作っていきます。好きな時間に予約して入れます。

●ロビーにテーブルゲームがありましたが、まだ使えるんですよね?

使えますよ。小銭を稼ごうかなと思いまして。(笑)

●どんなゲームができるんですか?

レトロゲームです。中に入っているゲームはオリジナルのゲームなんです。インベーダもありますが、パックマンも20種類ぐらい入っています。

 

戦うスタジオなんですウチはほんとに。

●色んなアイデアが盛り込まれたスタジオなんですね。

うちほど戦っているスタジオはないと思いますよ。(笑)戦うスタジオですほんとに。

●その戦い方が素敵だなと今日のお話しを聞いていて思いました。
最後にメッセージをお願いします。

みんなバンドやろう!ってこですね。この言葉につきます。

音楽って素晴らしいから、音楽を楽しもうってことですね。音楽をしよう!

●本日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

 

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